台湾旅行記(6/6)

二泊三日の旅の最終日、飛行機の搭乗時間から逆算すると,昼過ぎくらいまでは滞在することが出来ました.

宿泊したホテルから比較的近く,大安区内に“手天品”という評判の良いお菓子屋さんがあります.

お土産を買うために向かいました.

更にそこから徒歩圏内に旧日本軍の寮を改修した住宅作品があったの立ち寄ることにしました.

 

台湾は亜熱帯なので植物が良く育つのだろう,都市部でも木々が生い茂り,建物や道路に覆いかぶさっています.

それが自然と都市が融合したような魅力的な風景をつくっているのですが,こうしたことが日本ではなかなか許容されません.

ちんちくりんに切り詰められ無残な姿となった欅は日本の住宅地のお馴染みの風景です.

J.C.A Living Lab/柏成設計

目的近辺は旧日本軍統治時代の建物が多く残っており,ギャラリーなどとして使われているようでした.

雰囲気の良い場所でしたが,時間に限りがあるので長居せず移動.

平田彰久さん設計の富富話合を見学.

噂に聞いていた通り,ハイクオリティでした.

材料や納まりにコストが掛かっているのが見て取れます.

台湾の集合住宅はテラスの緑化が印象的ですが,そうした風景ともよく馴染んでいました.

富富話合/平田晃久

最後に,日本統治時代の酒工場を複合施設にコンバージョンした華山1914文化創意産業園区ヘ向かいました.

レトロな産業遺構に気の利いたお店が幾つも入っていて楽しいスポットでした.

華山1914文化創意産業園区

台北は近代建築をリノベーション・コンバージョンした魅力的な場が多くあるようです.

西欧の建造物とは違い,何百年というスパンではないですが,代わりに自然の力が強く働いており,大きく力強く育った木々が都市に入り混じり,時間の凝縮された濃厚な雰囲気が都市に漂っていました.

 

台湾は気軽に行けるが,日本とは随分と様相は異なります.

力強く前向きな都市と建築,そして人に励みを得た気がします.

 

今度は,宜蘭に行ってみたいです.