鵜沼 Labo

郊外の古い住宅地,広い敷地に建つ車庫の一部を改築し事務所とする計画である.

改築をするのは,もともと物置として使われていた部屋であり,閉鎖的なスペースであった.
そこで道路側へ向けて開口を設け,内装はごくシンプルなものとすることで,将来的にギャラリーやショップ,小さな図書館,農作物の加工品販売店などに転用することも想定した開放的でフレキシブルなワークスペースとすることにした.

道に対して開放的とした理由のひとつに,暗い印象となりがちな古い住宅地に新鮮な灯火をもたらしたいという考えがある.
非常に小さな試みではあるが,こうしたものの積み重ねによって,少しづつ町の雰囲気が良くなることを期待している.