House in Unuma

地方郊外の古い住宅地における計画である.

ゆとりのある敷地の中で外部空間と豊かな関係を築くことが主題となった.
南向きのLDKの三方をぐるりとテラスを含む土間で囲み,内部と外部の行き来が容易なものとした.
土間はハーブを育てる鉢を置いたり,庭からベンチやローテーブルとして使ったり,
内部と外部の間の中間的な領域として様々な活用がなされることを期待している.

土間は浴室まで続いており,家庭菜園や庭いじり,アウトドアアクティビティを楽しんだ後,
フローリングを経ずにアプローチできる間取りとなっている.
汚れの持ち込みに配慮したものである.

また,初期のコストを抑えつつ,将来の状況の変化に柔軟に対応するため,将来的に離れをつくることを想定している.
土間は離れとの接続にも利用する予定であり,地方郊外の暮らしを豊かなものとしつつ,ライフステージの変化に対応する柔軟さをこの住宅にもたらしてくれる.