北欧旅行記 Day2 (2/2)

アアルト大学,そしてオタニエミ礼拝堂で撃沈した後はバスでエスポーからヘルシンキに戻りました.
ヘルシンキ中央駅からの往路はメトロが便利ですが,次の目的地であるアアルト自邸とスタジオアアルトは中心市街地から北に外れた住宅地に建っています.

バスでの移動が最短ルートになります.

午後に予約したアアルト自邸とスタジオアアルトの見学時間までには余裕がありました.

そこで見学場所近くでレンタサイクルを利用し,散策をしつつお昼ご飯を食べられるところを探すことにしました.


レンタサイクルはフィンランドでメジャーなスーパーalepaが運営しているものをよく見ました.
黄色の特徴的な電動自転車で,各地にある専用の駐輪スペースで借り,返却する仕組みとなっています.
駐輪スペースの看板に登録の方法が記載されています.
その場で設定しましたが,差程手間取らず利用できました.
利用料は1日5€で乗り放題.

フィンランドは自転車レーンがしっかり整備されていて,自転車での移動はし易くなっています.穏やかな湖畔を走るのは気持ちが良かったです.

サウナグッズのお店:Kaurilan Sauna Shop

途中にサウナグッズを扱う雑貨店があったので寄り道しました.
なかなか良い感じのアイテムがあって心惹かれましたが,サウナブームに乗れていない私にとっては高価でしたし,旅の序盤で荷物を増やしたくないこともあり,購入はせず店を後にします.

アアルト自邸・スタジオ徒歩圏にあるカフェに辿り着きました.

Artek 69チェアが並ぶCafe Tarina – Munkkiniemi

カフェの内部にはインテリアにはアアルトのデザインした家具がずらり.
流石フィンランド.
シンプルですが家具が良いと洗練された雰囲気になりますね.

予約時間の都合上,先に訪れたのは,スタジオです.
スタジオとアアルト自邸は同じ通りにあります.

Studio Aalto 外観

高級住宅街といった雰囲気のエリアなのですが,大きく育った樹木がとても多く,まるで森の中にいるかのようです.

北欧のこうした環境には住む人の心の豊かさ,寛容さ,自然へのリスペクトが表れている気がして魅力的だと感じます.

Studio Aalto 内部

スタジオは土地の高低差を活かした計画で,ワクワクする立体的な空間構成となっています.
アアルト建築の多くがここから生まれたのだと思うと感慨深いものがありました.

なかなか納得の写真が撮れず,粘っていたら次の見学時間のグループが来てしまい,退散となりました.人が多いと撮影に集中するのが難しいです.

スタジオからアアルト自邸は500mくらいの距離にあり,徒歩数分で移動することができます.


アアルト自邸は,居心地の良い空間が多く,部屋の区切り方やディテールに建築家の拘りが感じられます.
また,統一感のあるインテリアも素敵でした.
多くの人を魅了するのも納得です.

Aalto House

日本人の見学者も多かったです.

実はアアルト自邸については誤って1ヶ月前に予約をしまうというトラブルもありました.誤った予約日前日にリマインドのメールがあって発覚.

アアルト自邸は見学可能日時が決まっており,見学料もかかります.
スケジュールに影響がでないかと一瞬心配になりましたが、誤って予約していたことを伝えると変更に対応して頂けて事なきを得ました.
アアルト財団のWebsiteで複数の建築見学を予約したことに起因するミスですが,早めの予約はカレンダーの押し間違いに注意ですね(苦笑)

ちなみに見学料は一人30€.
旅行当時(2023年8月)は1€=約158円.
見学料は日本円で4700円となかなかの金額です.

勿論,アアルト自邸とスタジオアアルトのそれぞれで見学料30€がかかります.
その価値は十分にありますので,出し惜しまず双方を見学することをお勧めしますが,
建築関係者でなく,どちらか一方ということあれば自身の生活に引き寄せて楽しめるアアルト自邸が良いでしょう.

日本の歴史的価値の高い住宅の見学は無料か数百円で可能な場合がほとんどで、多くは助成金や寄付,ボランティアで維持されていると思いますが,可能であれば価格を上げてしっかりと維持・管理・運営をしていくのは良い事だと思います.

アアルト推しの相方も大満足

アアルト建築巡りをしているという中国の方がアアルト自邸の玄関で写真を撮ってくれました.

アアルト自邸は暖炉が3つある豪邸ですが,玄関破結構質素で,外観も内部もこじんまりとしています.居室を充実させるため,割り切っているのでしょう

午前中は残念でしたが,午後には二つの名建築を体験することが出来てとても幸せな気持ちになれました.

時間は遅くなってきましたが,まだまだ明るいので,
ヘルシンキ中央駅の西側,ナリンカ広場(Narinkka Square)周辺の建築を見に行くことにしました.
遅い時間であった為,外観だけでもと考え,気軽な気持ちで向かいます.

距離も無いので駅でレンタサイクルを借りました.
レンタサイクルで街を走るのは楽しく,積極的に使いたくなります.

ナリンカ広場にはカンピ礼拝堂があり,その東側に美術館のAMOS-Rexがあります.
どちらも現代的・前衛的なデザインです.

時間は20時〜21時ごろ,まだまだ明るいですが日差しが弱まり肌寒くなります.
暗くなるのは22時以降でした.

カンピ礼拝堂は板張りで3次元曲面の特徴的なフォルムの建築ですが,素材感が素朴であるためか意外と景観に馴染んでいました.

 

AMOS-Rex

AMOS-Rexは1936年に建てられたモダニズム建築の地下に作られた美術館で,地上が隆起した広場として新たにデザインされています.
レストランやパブに囲まれているため,とても良い雰囲気で賑わっていました.

 

AMOS-Rex

お洒落なファブリックのお店 Johanna Gullichsen(ヨハンナ・グリクセン)なども入っており,お土産を探すにも良いかもしれません.

アップダウンはありましたが,とても充実した1日でした.
興奮冷めやらぬと言ったところでしたが,最後の最後に散歩がてらヘルシンキ大聖堂まで足を伸ばしました.


ヘルシンキ大聖堂は高台にありました.
日が沈む間際の綺麗な時間帯.
大聖堂前の大階段にも多くの人が腰を下ろして過ごしていて良い雰囲気です.
1日を締め括る良いチルアウトになりました.