北欧旅行記 Day3 (2/2)

Töölö bay 湖畔周りの遊歩道も気持ちが良いものでした.
トラムの駅に向かいたいところでしたが,徒歩は辛い感じになっていたので,それまで使用を控えていた電動キックボードをここで解禁することとしました.

湖の反対側に工事中のフィンランディアホールが見える

ヘルシンキでは複数の事業者がキックボードのサービスを提供しているようでしたが,
比較的多く見かけた水色のキックボード,
TIERを利用することにしました.

TIERアプリ画面

TIERのアプリをiPhoneにインストールし,クレジットカードを登録すると街中に散在するキックボードを利用することが出来ます.
アプリケーションを開くとマップが表示され,近隣に駐車されたキックボードの位置が示されます.

マップで見つけたキックボードに記されたQRコードを読み込むと利用が可能になります.

スタンドを上げて,アクセルを回しながら強くしっかり蹴り出すとモーターによる加速が始まります.なかなか走り出さない為,最初は少し戸惑いました.

レンタサイクルと違い,電動キックボードは返却場所が決まっておらず,基本的には提供エリア内なら自由に乗り捨てることが出来ます.
また,商業エリアなど人が多いところでは,最高速度が制限され,決められた駐車エリアでなければ駐車・返却操作ができないようになっているなど,GPSを利用した仕組みが非常によく出来ていると感じました.

エスプラナーディ通りの駐車エリア

日本でも電動キックボードが利用されるようになり,その安全性について疑問視する声も多いと思います.
私も懐疑的な見方をしていましたが,
フィンランドで実際に利用してみて分かったことが多くありました.

・システムは非常によくできていて,利便性が高い.
・街の雰囲気を感じながら広く散策できる.
・荷物は積めないので両手の空く鞄は必須.
・自転車専用レーンは必須.
・人口密度の高い都市では難しい.
・石畳は振動が酷く,かなり辛い. 当然段差にも弱い.
・車体の重量が結構あって,ストップ&ゴーは意外と苦手.
・バッテリーのへたり具合や残量の差からか,速度や加速に個体差がある.
・操作に癖があり,乗車姿勢も楽ではない為,比較的若い人向け.

広い自転車専用レーンがきちんと整備され,都市部においても人がまばらなフィンランドにおいては,電動キックボードは大活躍でした.
多くの場面で利用しましたが,疲労を低減しつつ移動の自由度を高めてくれる為,
とても助けられたし,街を満喫した感覚を大きくしてくれて,旅の充実感を高めてくれました.

しかし,日本においてはと考えるとなかなか難しいように感じます.
都市部は人も自動車も多く,稀に見る自転車レーンは名ばかりで,路側帯が少し広い程度の貧相なもの.
多くの場合では,適正な安全マージンが取れずメリット以上に危険性が高くなると思います.台風を始めとした強風で駐車してあるキックボードが倒れること,それに由来するトラブルが多発することも想定されます.
街との相性の良し悪しはありそうです.

ともあれ,電動キックボードを利用し,無事にトラムの駅に到着,そこからトラムに乗って陶器メーカー ARABIA(アラビア)の工場に向かいました.
古い工場をリノベーションした雰囲気の良い建物です.


ARABIAとiittala(イッタラ)の商品が多く置かれています.
フィンランドのお土産として何か見つかると良いなと思って訪れました.
品揃えは良かったですが,これだというものが見つからず市街地に戻ることにしました.

トラムで商業エリアであるエスプラナーディ通りに向かい,お店を回ってお土産を探します.

しかし,迂闊でした.
この日は日曜日.
気になっていた個人店はお休み.
なんなら北欧家具メーカーArtek(アルテック)の直営店までお休み.
お土産探しには向かないタイミングでした.


エスプラナーディ公園はとても賑わっています.
夏ならではでしょうか.
芝生で休む人もいて良い感じです.
昔訪れたロンドンの公園を連想しました.

日曜日でもオープンしていたiittalaで,アラビア工場ではなかった色のOiva Toikka Birdを見つけました.

ittala Bird by Oiva Toikka

オリーブ色で,中でも個体差で特別色の濃い子です.

鳥好きの相方が欲しがっていたBirds.
小さなものですが気に入るものと出会えて良かった.

お店をいくつか巡った後に,アカデミア書店の中にあるカフェ・アアルトで一休み.


ブルーベリータルトを食べました.
日本にいるときはブルーベリー系のスィーツを選ぶことはないのですが,
フィンランドでは不思議と食べてみたいという気持ちになります.


ホテルに戻り,Birdsを置いて,話題のサウナ「Löyly Helsinki」に向かいました.
土日は特に人気のため,早いタイミングで予約をする必要があるようです.
私たちはダメ元で前日に予約を試みましたが,当然空きはありませんでした.
それでも遅い時間まで空いているため,建物の雰囲気だけでも見に行こうと思った次第です.

Löyly Helsinki

海に面した立地の現代的な建築です.
木製ルーバーで覆われており,地形のような形状で外から頂部に登ることができます.
サウナの他にレストランとして利用することができます.
人気となるのも納得ですね.

しかし,サウナ利用者の方々,海に飛び込んでいるのですが,海が緑であまり綺麗な感じではないんですよね.
日本人の感覚的には,ちょっと抵抗がありますね…

晩御飯は伝統料理が食べれるお店に行きました.
ネット上の評価は悪くなかったのですが,自分には量が多く味も濃すぎるように感じられました.

寒い国の料理だから味が濃いのかな?
写真,撮り忘れた…

連泊したヘルシンキのホテルも最後の宿泊,
翌日は大きく移動し別の街に向かいます.