北欧旅行記 Day3 (1/2)

3日目,ヘルシンキ最終日.

ヘルシンキ駅からトラムで北東に向かい,ユハ・レイヴィスカ設計のヴァリラ図書館を目指します.
その途中で乗り換えの為にハカニエミ駅で下車しました.
ハカニエミ駅前の広場(Hakaniemi Market Square)でマーケットが開かれていることを期待していましたが,日曜日はお休みの模様.


少し待ってトラムに乗ると,偶然の再会.

アアルト自邸で写真を撮ってくれた中国人の二人組がトラムに乗っていました.
詳しく話を聞くと,パリの設計事務所で働く息子と,北京の大学で建築を教える母親の親子という組み合わせでした.
二人はアアルト設計の「文化の家(Kulttuuritalo)」に向かっているとのこと.

私たちがヴァリラ図書館を目指していることを伝えるとピンと来ない様子.

画像を見せると,ノーマークだったようで一緒に行くことになりました.

ヴァリラ図書館は光の取り込み方が美しいことで有名なミュールマキ教会を設計したユハ・レイヴィスカが手がけた建築です.
訪れた時点では,ミュールマキ教会は改修工事が続いており,見学が出来ません.
そんな中で見学が可能な作品ということで期待をして訪れました.

Vallilan kirjasto

光の取り込み方や大胆な空間構成が非常に魅力的な建築でした.
また,図書館・幼稚園・集合住宅の複合用途の建物だったのは事前に把握しておらず,とても興味深いものでした.
賑やかな子供と,静けさが求められがちな図書館が併設されていることに驚かされます.

二人も感銘を受けていたようなので教えてあげられて良かった.

カメラを構える私とShenさん

見学を終えると,Shenさんに文化の家を一緒に観に行かないかと誘われました.
実は敢えて予定から外していましたが旅は道連れ…ということで一緒に観に行くことになりました.

拙い英語で談笑をしながら歩いて向かいます.

文化の家(Kulttuuritalo)

これが意外と遠かった.
そして気温がどんどん上がって暑くなりました.
さらに途中で水を落としてしまったようで危うく熱中症になるところでした.

そもそも夏の北欧は1日の中での寒暖差が大きく,服装が難しい.
日差しは強く暑いけれど,日陰は寒いし,曇ると寒い.
その為,Tシャツ一枚の人とダウンを着ている人のどちらも見かけます.

私は半袖Tシャツの上にウールのコーチジャケットを羽織るスタイルとしました.
これは脱ぎ着で調整がしやすく正解でした.
暑くなってきた時は,ジャケットを脱いで調整します.
首にかけたり,腰に巻けば手も空くので旅の邪魔になりません.
地元民でもパーカー等で同じようなことをしている人をちょこちょこ見かけました.
風が通ってしまうカーディガンでは心許ないかな.

寒さの苦手な人や女性は要注意です.

文化の家(Kulttuuritalo)の近くには売店もありません.
中にも入れないので外観をさらっと見学し,Shen親子と別れて最寄りのスーパーに向かいました.
水分を確保して保ち直しました.

とは言え,まだまだ消耗気味です.
相方が事前にチェックしていたトーロ湾(Töölö bay)の岸辺にあるカフェが近かった為,そこで休憩をすることに.
トーロ湾(Töölö bay)はヘルシンキ中央駅の北側にある湖でとても良い雰囲気です.


訪れたのは,Sinisen Huvilan Kahvila.

屋内席の無い小さなお店ですが,なかなか評判のようです.
シナモンロールを注文しました.
コーヒー共に悪くない味です.


おこぼれを狙うスズメが可愛かったです.
日本のスズメより地味な色に毛がぼさぼさでワイルドな印象です.

何より湖畔の屋外席,心地よい気候の中で過ごす時間は格別でした.
体力・気力を回復し,次の目的地に向かいます.

(続く)