セイナッツアロ村役場で目覚める朝.
この日がフィンランド最終日です.
朝食にパンを食べ,早速建物を見学します.
外部に面して店舗も入っており,階段前にカフェがあります.
地元の方が朝から談笑しています.
建物の周りをぐるりと回った後,正面の屋外階段を改めて登ります.
右手がメインエントランス,左手が図書館入口,そのまま真っすぐ抜けると中庭です.
図書館は閉まっていて,中に入ることが出来ませんでした.
今思えば前日に一瞬でも入っておけば良かった.
残念です.
朝の人気のない中庭は清々しく気持ちが良かったです.
続いて役場内部を見学します.
建物内部の主な見所は中庭を囲む回廊と,塔の上部にある議場です.
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回廊
まずは回廊部分.
宿泊した部屋に向かう為,昨日も通っていますが,朝の回廊は特に気持ち良く感じます.
薄暗く重厚な雰囲気の階段を登ると,高窓から自然光が滲み落ちてきます.
爽やかな回廊に対して,議場は天井高があり明暗のコントラストが強い重厚な空間です.
バタフライ屋根を支える架構が特徴的で意匠上のアクセントになっています.
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議場
村役場の見学を終えて,バスに乗り,ユバスキュラ市街地ヘ戻ります.
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アアルトミュージアム外観.外構の工事をしていました.
ユバスキュラを離れる前にアアルトミュージアムを訪れました.
アアルトミュージアムはオリジナルのタイルが作る凹凸のある外壁とのこぎり屋根のハイサイドライトから自然光を取り込んだ明るい展示空間が特徴的な建築です.
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明るい展示空間
その名の通りアアルトの建築や家具を紹介するミュージアムで,北欧デザイン好きなら一見の価値あり.
展示室以外にも魅力的なスペースが多くあるので楽しめます.
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カフェスペースの窓際
特にミュージアムカフェはアアルト建築のエッセンスを感じながら過ごせるスペースなのでおすすめです.
キッシュの味も良かったです.
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キッシュ.トレーに敷かれた紙に家具の図面が印刷されている
アアルトミュージアムを後にし,少し歩いたところに大学らしき施設の駐輪場を発見.
駐輪場があれば電動キックボードも見つかります.
電動キックボードに乗って市街地を移動し,港の方へ行くとアアルトのデザインした船が展示されていました.
とても可愛いですね.こんなボートに乗ってのんびり釣りでも出来たら最高です.
ユバスキュラも穏やかでなかなか雰囲気の良いところでした.
タンペレのサウナでパートナーが出会ったユバスキュラ出身の女性の方が,ユバスキュラは丁度よい規模の街だと話してくれたそうですが,それが分かる気がしました.
今回は訪れることが出来ませんでしたが,初期のアアルト作品も多くあります.また訪れてみたいですね.
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ユバスキュラ駅
さて,またまた大きく移動します.
VRに乗ってヘルシンキ・ヴァンター国際空港に向かいます.
フィンランドはとても良かったので,離れるのが名残惜しいところですが…
次の目的はデンマーク,コペンハーゲンです.
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ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
空港に到着し,相方はショッピングエリアでマフラーを購入.
8月ですが寒くて体調が不安定だったため,その後大活躍しました.
フィンエアーを利用し,コペンハーゲンへ飛びます.
飛行時間は3時間ほど.
夜の到着ですが,やはり夏の北欧です.デンマークでもまだまだ明るいので,1日が長く感じます.
コペンハーゲン空港でsimが配られていたので手にしました.
無料で使えるようなことを事前の調べで目にしていましたが,
期間限定だったのか,普通に有料でした.
(私が設定を誤った可能性はありますが…)
空港からメトロで市街地に移動します.
デンマークらしい現代建築が車窓から見えて,フィンランドからデンマークに移った実感が湧きました.
Nørreport駅で乗り換えてホテルへ向かいます.
この頃には陽も沈み始めていました.
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Nørreport 夕焼けの風景
可愛らしい市街地の街並み.
市街地のコペンハーゲンホテルは軒並み宿泊費が高い傾向にあるようです.
せっかくなので今時のインテリアでまとめられたデザインホテルに泊ってみることにしました.
コペンハーゲンの拠点として2泊したのが,Hotel SP34と言うホテルでした.
宿泊予約サイトに並ぶお洒落な写真を見て,ノリで予約したのが誤りでした…
きちんと海外レビューを読むべきでしたね.
想像以上に狭く,キッチュな内装や備品の不足が目につきました.
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Hotel SP34(雑な写真しかありませんでした…)
また,部屋の壁は腰板がない為か,狭さのためか,キャリーバッグをぶつけたことを想像させる汚れや傷が目立ちます.
古いアパートを改修しているため,仕方のないところもあるのでしょう.
しかし,印象が悪いですね.
(宿泊施設を設計する機会があったら気をつけよう…)
加えて,夜中の11時まで野外の広場から聞こえるライブの爆音で建物が振動し,
ビリビリと窓が鳴る仕末…
これがキツかった.
疲れも溜まっていたのでメンタルに来る…(苦笑)
初日はいつまで続くのかと不安になりました.
すかっり意気消沈してしまい,宿の写真は殆どありません.
宿泊費もフィンランドのホテルの2〜3倍と安くはなかったので,がっかり感は否めなかったですね.
北欧旅行で1番の失敗がこれかな.
いっそのこと奮発してSASホテル(ヤコブセン設計)に泊まれば良かったな.
後悔後に立たず.